一泉同窓会基金は、一泉創立100周年の記念事業の大きな柱の一つとして1993年10月15日に設立されました。この基金は「心豊かな人材の育成と母校の発展に寄与することを目的とし、母校の国際交流の推進、学術・文化並びにスポーツの振興等のための助成を行う」こととされました。基金事業は基金から生ずる収益によって運営されるものであり、当初は一泉同窓会基金もそのように運営されていました。しかし、その後の金融情勢の変化に伴い基金からの収益を得ることができなくなり、やむを得ず、一泉同窓会一般会計からの補填により今日まで25年以上にわたり運営されてきました。この間、基金が行ってきた助成項目は下表の通りです。
母校ではこれまで、文科省の指定を受けたSSH、SGH事業を通じて探求的な活動スタイルを軸とした教育を行ってきましたが、この教育は多方面にわたる成果を生み、教育資産やノウハウが蓄積されています。近年、SSH、SGH教育をともに有する母校への進学を第一目標とする中学校生徒も多くなってきています。
一方、文科省や県の教育事業として実施されるこれらの教育への助成はパイロットプロジェクト的なものであり、継続は受益者主体で行うことが求められています。SGH教育事業は2019年度をもって当初予定の5年間が終了し、文科省からの補助金助成が受けられなくなります。
これを契機として一泉同窓会は一泉同窓会基金に新たな助成項目を追加し、母校における「グローバル人材育成」をキーワードとする教育に対し資金援助を行うことといたしました。
基金が新たに開始する助成対象の一例を示します。
-SGH,SSH教育として実施する全校生及び特定グループ生徒を対象とした教育活動全般に対する経費助成
-学術・文化並びにスポーツに関する各種世界大会に出場する際の個人、クラブ等への経費助成
-国際シンポジウム等を主催する場合の経費助成
-その他
母校への助成を考えるうえで、長期的に安定した財政基盤の強化、基金の充実が不可欠です。卒業生の方々をはじめ、金沢一中・泉丘高校に関係をお持ちの皆様、企業・団体の皆様におかれましては、「一泉同窓会基金」への温かいご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、ご寄付は一泉同窓会ホームページを通じてスマホやPCにより行えます。